会長からのメッセージ⑧
梅雨明けは間近?
じっとりと汗をかいて目が覚めた今朝・・・
生温い風に吹かれながらの通勤には扇子が欠かせません。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
県内は比較的穏やかな梅雨となっておりますが、九州中国地方では梅雨前線の停滞による豪雨で、河川の氾濫や土砂崩れが発生し犠牲者が多数出ております。行方不明者の捜索が続けられる中にあっても、いまだに被害の全容はつかみ切れていないと報道されておりました。心からお見舞いを申し上げます。
一方、東京では37℃を超す猛暑日となり「梅雨明けか」と報道されておりました。梅雨前線の雨も恐怖ですが、梅雨が明ければ次は猛暑(酷暑)。気候変動と上手に付き合って行く方法はないのでしょうか・・・
話は変わって...
昨日、JAえちご中越では「えちご中越米懇談会」を開催し、長岡市の磯田市長さんはじめ、県内外から100名を超す取引先、関係機関団体の皆さんから出席を頂きました。旧JA単位ではロットも少なく、単独での開催は難しいところでしたが、合併し集荷数も8万トンを超すJAとなったことから、初めての開催に踏み切りました。
磯田市長さんと全農にいがた安藤県本部長さんから祝辞を頂き開会。米卸しを代表されて全農パールライス中野社長さんと実需を代表されて岩塚製菓槙社長さんのおふた方から「えちご中越米に対する期待」についてメッセージを頂戴しました。それぞれのお立場から激励のお言葉を頂きましたが、共通ワードとして「農産物における生産コストの価格転嫁」について皆さん触れられておりました。
コメの消費動向は、コロナが緩和され人の動きも海外からの渡航者数もコロナ前に近づいて来たことで、再び業務用米の動きが活発化してきていることと、あらゆるものの物価が上昇するなか、家庭食のコメでも低価格志向に傾き始めているとのこと。コロナで外食の機会が激減した反動で、家庭内食での高価格帯米人気が高まっていたものの、こちらもコロナ前に戻りつつあるとのことでした。
参加者の方々からも、「このことについて一番理解をしていただかなければならないのは消費者」「業界でも小売りに対して生産コストの価格転嫁をお願いしているが、生産者団体からも強く訴えてほしい」「儲けを増やすのではなく、再生産が可能な価格ということの理解促進が重要」「買って農業を応援してもらうように仕向けなければならない」「価格転嫁の仕組みづくりが必要」など心強いメッセージを頂きました。
ご出席を頂いた皆さんに感謝申し上げるとともに、頂いた激励の言葉を今後の事業に生かして参りたいと考えております。ほんとうにありがとうございました。
懇親の席では、会場となったホテルニューオータニ長岡と相談し、朝どりの枝豆「陽恵」を各テーブルに山盛りでお出しし、船盛ならぬ枝豆の新潟盛りを味わっていただきました。こちらは少々量が多すぎたようで、これもまた反省点として来年に繋げて参りたいと考えております。
令和5年7月11日
JAえちご中越
経営管理委員会 会長 𠮷田 文彦